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【進撃の巨人】ティアドロップ

第7章 ジュエル


なんか兵長に怒られるし、帰ろうかと後ろを向いた。


「こーら。

エレンをいじめないの」


「キョウカさん...!」


「煩ェな...」


お盆の上にティーポットと、カップを2つ乗せたキョウカさんが立っていた。


「好きなところに座って良いよ」


そう言われても、座る場所なんて兵長の隣か前しかねぇ...。


「エレン、今日は休みの筈だろ。

なぜここに居る」


兵長に睨まれ、言葉に困る。


「私の仕事が終わったら出掛けるのよ、一緒に」


視線を忙しなく動かし、困っているとキョウカさんが口を開く。


「またか...。

酒の量には気をつけろよ。

酒癖が悪ィからな」


「今日は飲みませんー」


「酒癖が悪いって、あの甘えた状態が...ですか?」


悪いっつーか、可愛いけど。


「あ?

お前前に酔ったこいつ部屋まで送って何もなかったのか?」


「へ?」


何もってなんだ?


兵長の時はなんかあるのか?


「リヴァイ、良いでしょ過去のことは」


「良くねェ」


「教えてくださいよ。

もっとキョウカさんのこと知りたいんです」


「エレンてば...。

もう、ほんとに大したことないから気にしないで?

リヴァイも、もう忘れてよ」


「無理だな」


キッパリと言い切る。


キョウカさんの酒癖って甘えるだけじゃねぇのか?


「こいつは酔うと所構わず盛る」


「ちょっ...」


「え...?」


今兵長なんつった?
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