第12章 噂の収縮

｢は、はい...｣


｢なんで。

なんで、許可したの？

エレンが他の女と寝ても私が平気だと思ったの？

エレンは他の女を抱けるの？｣


早口で質問される。


いや、責められる。


｢平気な訳...ないじゃないですか。

他の女なんて頼まれても抱きたくねぇよ！｣


思わず怒鳴っちまう。


｢なら抱かないで。

私は別に噂なんてどうでも良い。

お願いだから...他の人なんか...抱かないで...｣


涙目になるキョウカさん。


｢...分かりました、抱きません。

勝手なことしてすみませんでした｣


その華奢な身体を抱きしめ、囁く。


｢これからもずっと、だよ？｣


｢はい、ずっと。

あなた以外は抱きません。

というか抱けません｣


｢エレンはもう...私の恋人なんだよ？｣


ギュッと強く抱きしめ返される。


その拍子にムギュムギュと柔らかいものが俺の胸板に押し当てられる。


これを意識しねぇのは無理だろ。


｢嫉妬ですか？｣


｢っ...悪い？｣


ビクリと肩を震わせた。


｢いえ、キョウカさんなら歓迎です。

それより、その...｣


｢ん？｣


｢当たってるんですけど...｣


｢知ってるよ｣


ケロッと言われる。


｢...誘ってんですか？｣


｢そう、って言ったら？｣


ドサリとそのままソファーに押し倒された。


この光景...なんな懐かしい。