第9章 団員名簿
仕事を終え、俺はキョウカさんの執務室へ向かった。
兵長にはキョウカさんの部屋で寝ろっつわれたけど、流石に都合とかあるだろうし。
「エレンです、入っても良いですか?」
ノックをして、中に呼び掛けるが返答はねぇ。
留守か?
「やぁ、エレン。
どうしたんだい?」
「あ、ハンジさん」
「キョウカに用事かな?
でも悪いね、キョウカは少し借りてるよ」
「そうなんですか。
どのぐらいに終わります?」
「んー、どうだろう。
私のあとにエルヴィンの手伝いもするって言ってたからね。
まだ時間掛かるんじゃないかな」
キョウカさん大変なんだな...。
「そうですか...」
「キョウカに伝言しておこうか?」
「いえ、大丈夫です」
「そー?
じゃあまたね、エレン」
「はい」
これからどうしようか...。
俺の部屋に戻るか?
でも兵長がキョウカさんと寝ろって言ってたし...。
合鍵貰ってるし、それで部屋に入る?
勝手に部屋に入っても良いのか?
「あー、クソ...分かんねぇ」
頭を悩ませる。
「エレン?
どうしたの?仕事もう終わり?」
「キョウカさん!
はい、もう時間なので」
後ろから声を掛けられた。
「そっか。
リヴァイから聞いた?部屋を同一出来るって」
「はい」
やっぱり本当なんだ...!