第3章 忘却とコーヒー
丸川
「今日、美菜さんに逢いにきたのは、
君のご両親の事を聞く為なんだが…。」
(母さんと父さんの事?)
美菜
「……」
丸川
「……」
(母さんと父さんの事を話したら…
私が逃げて来た事…死んでいないことが村人達にバレてしまう…
そしたら2人共、何されるか分からない…)
丸川
「…今日は、
天気が良いから屋上でコーヒーでも飲みながら話そうか。」
美菜
「……」
私は、小さくうなずいた。
丸川
「よしっ!そんじゃ、車椅子持って来てやるから行こう!」
そう…入院して3日も経っているのに…
私の足の感覚はまだ完全に戻っていなかった。