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インソムニア.
第2章 薄紅色
男の子の腕に抱かれたまま、
閉じかかっていた目を開けるとそこは…
村からかなり離れたベンチもない待機場もない…
山の中のバス停だった。
?
『ここからバスに乗ればキミは晴れて自由だよ💜
ほら…ちゃんと立って待ってな!』
男の子はグッタリしている私を地面に下ろし
立たせようとする。
でも…
2日間も正座をしていた足で突然立てるわけもなく…
ノア
『ちゃんと立ちなってば!!』
美菜
「ハァハァハァ…ッ…」
"バフッ!"
何度試されても私は男の子にもたれるように倒れてしまう。
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