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インソムニア.

第28章 赤信号





"バタバタバタバタッ"





千助
「なっ、何してるんだよ!!」






正気を取り戻した千助さんが慌てて私に駆け寄り、

帯が解けた着物を慌てて直しはじめる。







美菜
「お願い…します!

私にはもう…時間が無いんです!!」







"バッ…"







私は変色し始めた足を千助さんに見せる。







千助
「!!」







美菜
「…千助さん以外に頼める人がもう居ないんです…」







私は下を向きながら涙を流す。







千助
「…それで美菜は後悔しないのか?」






(それはつまり、

千助くんに抱かれる事を後悔しないって事だよね…?)








美菜
「……」







死にたくない…







千助
「俺の事はどう思ってる?

抱かれても良いと思うくらいだから、

好きなのか?それとも…

自分の命を繋ぎとめたくて頼んできただけか?」







ハッとする…

千助さんは私の心を見透かしていた。








美菜
「…ごめんなさい…

わたしどうかしてたみたいです…」








千助
「謝るんじゃなくてちゃんと話を……」








私は、

縁側から離れ自室に向かった。








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