第23章 触角が…
〜その頃、美菜や千助は〜
千助
「美菜、今からコックローチの所にいくのか?」
私が鏡台の前で寝る前のしたくをしていると、
お風呂(川)あがりの千助さんがやってきた。
美菜
「あっ…千助さん…」
千助さんはまだ濡れた身体で私に近づいてくる。
千助
「コックローチなんてやめておけ。
あれは…大妖怪でも普通じゃないだろ見た目が…(失礼)」
そういうと千助さんは…
私を背後から抱きしめてきた。
美菜
「!!」
ここは…私専用の個室…
誰かが入ってくる事なんてない空間…
千助
「お前と初めて出逢った日から、
ずっとお前を想ってた…
俺の嫁になってくれ。」
美菜
「…千助さん……」
千助さんからのプロポーズはこれで2回目だ。
たぶん私…幸せものだ。
こんなにも愛されて…
私は…
私の腰に回された千助さんの腕を握る。
美菜
「千助さん……」