第20章 ぽく
自宅に到着すると、
神無くんとノアくんが大広間で寝込んでいた。
美菜
「2人とも大丈夫ですか?」
まずは神無くんに駆け寄る。
美菜
「神無くん…美菜よ、大丈夫?」
目を閉じて寝ている神無君の肩に手をポンと置く。
神無
「…美菜…か?」
美菜
「うん…
まったく馬鹿なんだから…
川に飛び込んで尻子玉を河童にさし出そうとするなんて…
いつものクールな神無くんらしくないじゃない…」
神無
「…ごめん…」
美菜
「わたしね、
此処に居させて貰える事になったんだ、
だからいつまでってハッキリは言えないけど
また一緒に居させてね。」
神無
「美菜……」
神無くんは、私に泣き顔を見せないように布団に潜ってしまった。