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インソムニア.
第20章 ぽく
遂に本当の1人になった私は、
決断を迫られていた。
それは…人間界に戻るか妖界に留まるか…
命の選択とも言って良いほど切迫している。
何故なら…
「おい、あれ人間の女じゃないか?
美味そうだな……」
そう…、
ノアくんや千助さんが居た時は気付かなかったけれど、
私は狼の小屋に入れられた鶏のようだ。
美菜
「 :(;゙゚'ω゚'): 」
どうしようか、
どうしたら良いか…
それをゆっくり考える場所なんて何処にもなくて、
ただ、あゆみだけは止めずに、
なんとか妖怪呉服店まで来れた。
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