第18章 チャンスを待つ者
私はさり気なくネズ魔さんをみると…
"それで良い"とでも言いたげな表情を浮かべている。
美菜
「…ッ……」
九尾
「…そうか。」
(勘違いされた…話したくないって……(ー ー;))
気まずい食事を済ませ、
私は梅吉さんと一緒に廊下を歩いている。
梅吉
『気分はどう?💜』
(へ?えっ!??)
後ろを歩いている梅吉さんが私に話しかける。
美菜
「の、ノアくん!?」
梅吉
『気分はどう?💜』
美菜
「なんでここに?え??」
梅吉
『気分はどう?💜』
(ん?答えないと話してくれない…そんな感じ?)
私は立ち止まり、
変装しているノアくんに返事をする。
美菜
「あまり楽しくないです…」
梅吉
「だろうねぇ💜
あんな会話のない食卓とかあり得ないもんねー💜」
美菜
「ノアくん…私が間違ってた…
お見合いって自分に合った人に出逢えるって思ってたのに
そうじゃなかった…」
梅吉
『でも千助の反対を押し切ってでも行きたかった…
ちがう?ಠ_ಠ』
美菜
「…それ言われてしまうと…もうなんにも……」
梅吉
『そーいや、父さんの本妻も
お見合いでは怖い想いだけして辞退して、
結局は父さんと一緒になったって聞いたからな…ಠ_ಠ
やっぱ人間には妖界の見合いは合わないのさ💜』
美菜
「…そうだね…」
梅吉
『なに?今更かなし…』
美菜
「ノアくんうるさい!!
もう私に構わないで!!大嫌い!」
梅吉
『 !! 』
"バタバタバタバタバタバタッ…"
私はノアくんから逃げた。