第10章 果て
青鬼
「……お前みたいな愛着がわいた人間は初めてだ……」
青鬼さんは、私の上半身を起こすと
たくましいその腕で私を抱きしめる。
美菜
「(#´⊙ω⊙`#)」
青鬼
「アイツとは暫く離れて…
鬼ヶ島の実家に暫く戻る事にした。
俺には…どうやら時間が必要みたいだからな…
いろいろ…ありがとう…」
美菜
「いぇ、私はなにも……」
青鬼
「………」
青鬼さんは私を胸の中から解放し、
側にほっておいた金棒を拾いあげ…
青鬼
「これ…お前にやる。」
青鬼さんは金棒を私に渡してきた。
美菜
「え?」
青鬼
「それは良質な鉄で出来ている金棒…
売り飛ばせば…今よりはマシな着物を買えるはずだ。」
美菜
「……」
(気を遣われてる…(;´д`))
青鬼
「お前、妖界にお見合いに来た人間だろ?」
美菜
「(・Д・)!!」
(知ってたの…?)
青鬼
「もし…誰にも娶ってもらえなかったら、
俺が娶ってやるから安心しろ。」
美菜
「…ふふっ…助かります…(*´人`*) 」
言葉では言い表せないけど、
なんだか友達になれた気がして温かい気持ちなった。