第4章 還るところは
毎年、
生贄の女の子達が死んでいると言うのに、
拾ってみたら全然足りなかった。
美菜
「これしか…集めてあげられなかった……」
土まみれになりながら集めた骸の前に膝まづく。
ノア
『……動物どもに持っていかれたんだね…
可哀想に…』
ノアくんもいつのまにか私の横に居て、
骸を悲しげな表情で見下ろしていた。
(ノアくん…)
美菜
「ノアくん…この女の子達を火葬で弔ってあげたいの…」
ノア
『……それなら……
俺から…この娘達に
あの世に行く為に必要な餞別をお供えしてあげる。』
そう言うとノアくんは両手を広げ天を仰ぎ瞳を赤く変えた。
美菜
「 ? 」
すると…