第3章 忘却とコーヒー
ノア
『なにしてるんですかぁ〜?💜』
私達に向かって爽やかな顔して手を振ってくる。
美菜
「たすっ…」
"バフッ!"
とっさに助けを求めようとしたら、
篠原さんに口を塞がれてしまった。
篠原
「なんでもない!あっちへ行け!!!」
ノア
『だめだめー💜
山にとって害でしかない
排気ガス出し続けてる車無視したら
ボーナスもらえなくなるじゃん!!!
とりあえず…アイドリングやめてくれない?💜』
(え?)
篠原
「アイドリングだと!?」
ノア
『そうそう💜
エンジン切って💜』
男の子は窓越しに、
ハンドル横に刺さっている鍵を指差す。
篠原
「ったく…」
篠原さんは、
私の口を押さえつつ…器用にエンジンを切った。