第3章 忘却とコーヒー
篠原
「村で篠原って聞いたことない?」
(篠原…篠原…………)
美菜
「!!」
思い出した…
篠原と言う苗字は村でたった一軒……
篠原
「うちの親父…村長してるだろ?」
美菜
「(((;´⊙口⊙`)))嘘…」
"ガチャ…
カチャカチャカチャカチャ!!"
私は急いでシートベルトを外し、
ドアを開けようとレバーを引くけれど…
篠原
「ロックかかってるから無理だよ。」
美菜
「…ッ…私を連れ戻して…
また生贄にするつもりですか!?」
篠原
「…そうだよ。君はなかなか賢いね。」
美菜
「…そんな…」
篠原
「今度は…
逃げられないように手や足に五寸釘を打ち込んで
床板に張りつける予定だよ。」
美菜
「 (((´⊙口⊙`:)) 」
篠原さんは、
山道の路肩に車を停め、
私の膝に置いてた手を徐々に胸の方に移動させながら
耳元で尚も囁いてくる。
篠原
「そう言えば…君のご両親…
僕が…カッとなって昨日…殺しちゃったんだ。」
美菜
「 !! 」