第10章 オリキャラ短編集
いつつけたか、思い出せないネックレスがあった…。
「これ・・・、いつ・・・つけたんだ?」
けど、凄く、凄く大事な物だった気がする…
でも、いつだ…?
何故か、知らない女性の顔が思い浮かぶ…。
誰…?
そう思うのに、とても大事で、どう言ったらいいかわからない気持ちになる…。
もしかして、俺の記憶の一欠片…?
でも、なんで…
「エレン!エレン!!エレン!!!!」
いつの間にか、着替えて自分の部屋から出てきていたようだ…
「ん?どうした…?」
「…いや、いくら呼んでも答えてくれないから…。」
と、いつもとは違ったなにかに怯えるような目で見てくるアニ…
「あぁ、ゴメンな…。」
そういって、思考を止める…
「…モントゥ、何でアニあんなにエレンを呼んだの…?そこまで、何かを…」
「…姉さん…、人には知られたくない過去だってあるんだよ…。」
「あの子達…、時々辛そうな顔してるからつい…。貴方も…、…何かあるの…?」
何も知らない姉さんに言えるわけがない…、こんな悲しいことも…
「何もないよ♪」
また、みんなで嘘を塗り固めていく…