第10章 オリキャラ短編集
「…エレン…!」
そう、か細い声で呼ばれ振り向くと…
トゥレーネがいた。
「…あ、あの、暫く尾けてたりして…ごめんなさい!!」
と、急に言われた…。
ん?…と、言うことは…俺を尾行してたのはトゥレーネ!?
やっぱり、視線は本当だったんだ…。
「い、いつも男の人となれるために…つけてるんです…。でも、エレンとは仲良くなれそうです…!」
「それは、良かったです♪」
「だ、だってエレン…“犬”みたい…だから…。
だって、動物達と一緒に遊んだり…してたり…
一つ一つの仕草がい、犬みたい…」
へぇー。犬かぁ…、い、犬~~~~!!
「じゃあ、失礼します…。」
そう言って、目にも止まらぬ早さで走っていった…
「俺って…犬に見えるの…?」
誰もいないなかで呟いた…
そのあと、久し振りに帰ってきた3人に俺が犬に見えるか聞くと…
「「「…犬だね(な)…。」」」
と言われたので…
一人でショボくれる…
それを見たみんなが…
「「「あ、尻尾と耳が垂れ下がっている…。」」」と思ったのは内緒である。