• テキストサイズ

ハイキュー【企画短編集裏なし】

第4章 【潔子(友情)】憧れの先輩


部活が終わって、片付け中だった。
渡せないまま、終わっちゃうのかなぁ…

私は、後ろ側の体育倉庫へとボールを片付けに行った。
潔子先輩はステージ前で澤村先輩とお話し中。
部長とマネージャーはよく一緒にいる。

あぁ、遠いなぁ。
ここからステージも。
先輩への道のりも。

潔子先輩は本当に素敵な先輩なんだ。
優しくて、強くて、綺麗で。
憧れなんだ。あんな風になりたい。
潔子先輩みたいになって、みんなにも頼られるマネージャーになりたい。

渡せないかも。
そんな思いで涙が溢れそうになるけど…
なりたいんだ。強い潔子先輩みたいに。

だから…、

「潔子先ぱぁぁぁあああい!」

力一杯叫んだ。
こんなに大きな声出さなくてもいいかもしれないけど、
届かないところに潔子先輩がいる気がして。

「わたし、潔子先輩みたいになりたいですー…!!いつも、いつもありがとうございます!義理チョコですけど、受け取ってくださぁぁああい!」

怖くて怖くて、同性とはいえ、憧れの大好きな先輩だから。
でも、涙をこぼさないようにそっと前を向くと、
涙越しに、こくりと頷く先輩が見えた。

ちょっと涙もこぼれちゃったけど、満面の笑みで走って潔子先輩にチョコレートをお届けした。

/ 24ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp