第10章 約束
「皆さんに紹介します」
全校生徒が集まる学園の会場では校長からの紹介で新任の教師が挨拶をする
「初めまして、この度、如月学園に赴任しました。如月遥と申します。担当は保健体育です。」
「え?如月?如月先生の…親戚とか?」
「そうなの?たまたま何じゃない?」
「そう言えば、如月先生って…」
席に座る生徒がざわついていた
「如月先生、あ!この学園にはもう1人如月先生がおられましたね…」
「そうですね。ややこしいですから、遥先生と呼んでください」
ステージ上では遥が笑顔で挨拶を終える
「そーいえばって何か言いかけてたけど?」
生徒は話の続きへ戻ると
「結婚してらしたわよね?」
「ええ!じゃあ、奥様?」
「いやいや、そんなことないでしょ!」
「え?どうして?」
「そうなったら結婚した年から付き合うとしても、さっきの先生の歳だと高校生よ?」
「あ!そっか!そんなわけないよねー」
と話していたのだった