第2章 放課後の体育
次の日の放課後、遥は如月の指示により
体操服に着替え、使われていない体育館にいた。
「よーし!軽く準備体操するか!」
そう言って如月が体育館へ来た。
いつもの体育と同じように遥はラジオ体操をした。
「先生、何するんですか?」
「じゃあ、ここにマット持ってこい」
如月の指示で遥はマットを敷いた。
「じゃあ高野の柔軟性を見ようかなー」
すこし意地悪そうに如月が言う。
「…私、ホントにかたいですよ体」
そう言って遥は脚を広げ前屈をする。
「たしかにかたいなー」
そう言いながら如月が遥へ近づいた
「じゃあ次は、俺が背中押してやるからもう1回してみようか」
そう言い如月は遥の背中を押す
「頑張れ!さっきより前にいってるぞ」
「…え?」
遥は少し驚き上半身を起こした
「おいおい!途中で諦めるのはダメだろー!
ほら、もう1回背中押してやるから頑張ろう。な?」
如月がもう1度背中へ手をやると同時に如月の胸が当たっていた
「…先生?あの、ちか…い!」
遥は少し慌てて前を向きながら言う
「ん?なんだ?…おいおい、さっきより前屈できてないぞ集中しろー」
そう言いながら如月は耳元で言う
「先生…!距離…が…!」
体がかたい遥は前屈をし少し苦しそうに如月に
言うが
「よしよし、その調子で息を吐きながらもう少し前に行ってみようか」
遥に気にせず、アドバイスをする
「…え?!ちょっ…先生?」
慌てるが如月により背中を押さえられているせいで前屈を辞められずにいる
「よーし!いいだろう!次に行くぞ」
如月は何も無いように次へ進もうとする
「あ、あの…先生…」
「ん?…あ!ここで止まってたら時間無くなるから次行くぞ!」
如月は遥の言葉にあまり聞く耳を持たずして次の行程へ進んだ。
「じゃあ次は、四つん這いになって右足と左手をまっすぐ伸ばしてキープしようか」
そう言う如月に戸惑いながらも遥は指示に従った