第7章 復習の時間
「ほんとそれーマジ言えてるー」
とギャルの真似をして唐突に会話に入ってきたのは
「先生…?!」
如月だった
如月とやっと話せる嬉しさに遥は思わず抱きつく
「おっと…そんなに俺に会えなくて寂しかったのかよー本当にお前可愛いなーうんうん!」
と遥を抱きしめ頭を撫でながら言う
「あー…あの、アタシ邪魔?…」
目の前で繰り広げられる感動の再会に気を遣う尾崎
「あ!…ごめん那奈は居て!」
と慌てた遥は如月から離れ席につく
「ずーっと早く東堂が帰んねーかなーって生徒玄関前でトレーニングしてるフリしてたんだよーへへ」
と照れ笑いを見せる如月
「あぁー…あいつ木曜は早く帰るでしょ?たしか塾かなんかだよ」
と尾崎は何故か知っていた
「だから、お前らが帰ってないの確認して猛ダッシュで教室来た!」
と無邪気に笑う如月に懐かしい気持ちになる遥は泣きそうになった
その後楽しく3人は語る
そして時間は進み
「では、私は帰るので!あとは楽しんでねー」
と尾崎は手を降りながら教室を出ていった
「ごめんなさい…あんなこと言って」
遥はメッセージと電話でのことを謝る
「分かってる。お前、声震えすぎだ」
と如月はニコッと微笑み遥を安心させる
「あのなー、こんなこと言いたくもねーけど、俺はここの学園長の孫だ。どこの財閥家だろうと経営社長だろうと関係ねーよ。どっかで話がもみ消されるし、むしろ結婚前提に付き合ってるって言いふらしてやる!」
如月はへへっと微笑み遥の頭を撫でた