第5章 ※三角形 case3※
灰羽リエーフという男は…。
高身長に、イケメン系ハーフの顔立ちで人目を惹き付け…。
人懐こくて、裏がない性格で、すぐにうちの会社の人間にも気に入られている。
ただ、そんなパーフェクトに見える彼の欠点は…。
「なぁ、俺、今日このまま直帰の予定だから、飯行こーよ。」
取引先の人間を仕事中にナンパするとか、やっちゃいけない事を判別出来ていない所だ。
つまり、頭がちょっぴり足りてないタイプなのだ。
「行きません。仕事終わらないから、残業の予定です。」
顔も見ずに、お断り。
仕事はただの言い訳で、リエーフと2人きりになって、揺れない自信がないから。
逆に、あの真っ直ぐな瞳には負けて流される自信はあったりするから、絶対に乗らない。
だけど、リエーフを気に入っている上司は…。
勝手に私のノー残業デーを設定し、終業のチャイムと同時に追い出しに掛かってきた。
普段は、仕事押し付けてくるばかりで、私が残ってても帰るクセに。
私の仕事を変わると言って強引に席を立たされた。
本当にやってくれる筈なんか無いのも分かっている。
明日は早めに出てきて仕事の処理しなきゃ、とか。
考えるだけで頭が痛くなってきたけど、どうせもう仕事はさせてくれないから、諦めて会社から出た。