第10章 新たな新入生と新たな戦い
「どういうことや!説明せい!!」
真子が怒鳴った。
「落ち着いてくださいよ。えっとっすねー、実は・・・・」
「いい。喜助。私から説明するから。」
私はまっすぐ真子達を見て言う。
「あの事件の後、私はみんなより回復が早かったらしくて、喜助たちが尸魂界を去る前に目が覚めたの。喜助は現世でわたし達の虚化の進行を止める方法を見つけると言っていたけど、私は尸魂界に残った。ってとこかな?」
「なんやそれ!!じゃあ、最初からそう言えばよかったやろ!!なんでわざわざ死んだって・・・」
「蒼井空はそのとき死んだから。そして私は貴方達と二度と会うことないと思っていたしね。」
「・・・・あなたは生きてるでしょう?」
「秋月桜花としてね。わたしはもう蒼井空として生きていく気はないの。」
「・・・・・なんで残ったんや?あたし達と一緒に行けばよかったやん。なんでわざわざ危険なところに・・・・死ぬ気やったん?」
「違うよひより。貴方達と会わないと思っていたのは、私と貴方達の目的が違うから。貴方達は惣右介を殺すことを目的としてるでしょ?私は友達をただ助けたいだけだもん。そのために私は尸魂界に残った。」
「・・・・・・!!」
「あなたは・・・・・憎くないのですか!!助ける?馬鹿なこといわないでください!!あの方のせいで私たちは・・・・・・」
「私は逃げてしまったから。友達が助けを求めていたのに。私があのとき逃げてなかったらこうはなっていなかったかもしれない。だから、今度は助けるって決めたの!!」
「・・・・・・空・・・・・・」
「私は桜花だよ。空じゃない。ごめんね。勝手に決めちゃって・・・・・。私の決意が揺らぐのが怖かったの。でもね・・・・・私・・・やっぱり・・・・・・・・みんなに今日逢えて良かった。」
「・・・・・・・うっ・・・・・・あ、逢いたかった!!空っ!空空空!!」
「ううっ!!びえーーーん!!ごめんなさい!!私も逢いたかったよぉぉーーー!!」
ひよりと抱き合う。それを見てみんな
「泣き虫コンビ復活やね。」
と笑っていた。