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テニスの王子様【短編集裏なし】
第11章 【千石切甘】 気付かなかった
ははっ
さんきゅ、亜久津…
俺は決めた。
ここから教室は見える。
走って追うよりこっちが早い!
深く深呼吸して、
そして、叫んだ。
「結菜ちゃーんっ!!!」
様々な教室がざわめく。
様々な人が通路に出る。
俺の見えるところに。
構うもんか…!!!
「もう浮気なんかしない!!
大好きだからっ!!別れるなんて言わないでよ―…」
情けないけど、
涙を堪えながら伝えた想い。
だって、別れたくないよ…!!!
.
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