第9章 【柳甘】抱きつき癖
人が減ると、目に見えてわかる。
先ほどとは違いとてもお怒りの様子の柳先輩…
「お前の彼氏はだれだ?」
「や、柳先輩…」
「ならば何故丸井に抱きついたりした?俺も嫉妬くらいする。」
「あ…。ごめんなさい…」
会議のときのこと…
あのとき柳先輩が不機嫌になったと、あたしはようやく気がついた。
あたしの抱きつき癖には、
柳先輩は慣れているとばかり思っていた。
「…蓮二と呼ぶなら許してやろう。」
「れ、蓮二先輩…!」
蓮二先輩はあたしに微笑みをむけてくれた。
こんなに鈍感なのに、
あたしを好きでいてくれる柳先輩がとてもだーい好き!!
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