第5章 【向日甘】けが
結菜side
昼休みにふらふら歩いてると、
ぴょんぴょん跳んでる人がいた。
私、知ってる。
お兄ちゃんの友達だ。
向日先輩。
お兄ちゃんから話は聞いてた。
お兄ちゃんの部活を覗いたときにもいて、気にはなってた。
最初の印象は、しょぼい。
だって、お兄ちゃんよりも疲れるの早いんだもん。
でも、練習を繰り返して、それを克服しようとしている姿は
それはそれはかっこよかった。
いつの間にか、向日先輩が練習を見に行く目的になってたっけ。
「俺の彼女にしてやるよ」
「なってあげてもいいですけど…っ」
こんな幸せ、あっていいものなのかな
素直じゃない私は、上から目線でいってしまったけど。
向日先輩、大好きですよ!
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