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テニスの王子様【短編集裏なし】

第5章 【向日甘】けが



「ほら、言わんこっちゃない。」

「お前が声かけるからだろ!?つーか、お前誰だよ…。」

「宍戸結菜です。宍戸亮の妹です。」

宍戸の妹…ね。聞いたことはあったけど。
こいつも激ダサとか言うのか?

「あ…、ほら、ケガしてます。見せてください。」

ほんとだ…。
よく見ると、俺は膝を軽く擦りむいていた。

「こんくらい大丈夫だって。」

「ダメです!!ほら、出してください。」

俺は宍戸の妹の手によって、近くにあったベンチに座らされ、
宍戸妹が持っていた救急セットで手当てされた。

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