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【ヒロアカ】UAシンドローム【轟焦凍R18】

第8章 【桜色】パニック &ぱにっくシンドローム


~Sideハイリ~


久しぶりに入る大食堂は
昨日と同様に、人でごった返していた。

かなり広いと言っても
ヒーロー科の他にサポート科・経営科・普通科の計11クラス×3学年が一堂に会するんだから、当然と言えば当然。

今日は昼休みも半ばな時間に足を踏み入れたこともあって
一層狭く、息苦しく感じた。


(まさにランチラッシュ! 今日は座れるかも怪しいな。)


今までは生徒じゃなかった。

近所の子供が遊びにやってきた
そんな感覚で利用していたものだから
いつも来る時間は大抵授業中。

当たり前の様にほぼ貸し切り状態だったこの空間も
生徒となった今、自分の席を確保するので精一杯と言った感じだ。


「そんなに我が物顔で利用してたのかよ。」


やっとの思いで席に着いた矢先の彼の第一声は
少々耳が痛いものだった。


「お恥ずかしながら
特権だとすら思ってた時期もあったよ。」

「ま、高校生に混じってガキが一人で食事ってのも
違和感だろうがな。」


朝の一件に加えて保健室まで迎えに来てくれた事まで考えると、かなり心配をかけてしまったに違いない。
それでも、そんなもの関係ないと言わんばかりの
普通な態度がとてもありがたい。
一昨日食べたばかりだというのに
またお蕎麦を食べている光景だけで笑いを誘うには十分だった。


(相当好きなのかな……?)



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