第30章 【空色】親拍数
宣言
それは
意志・方針を他にも分かるように表明すること
ある者は他者からの口出しを拒むために
ある者は後に引けない様にする為に
また、ある者は決意と約束を込めて
『体育祭後に説明する…』
『体育祭後、俺も話してぇことがある。』
『体育祭で一先ずケリ付ける。』
偶然にも時は重なった
鍵となる日は体育祭
雄英どころか日本を代表するビッグイベント
言うが早いか
決めるが早いか
動くが早いか
止めるが早いか
一つタイミングがずれてしまったら
未来は大幅に変わるかもしれない。
一体どの道が正しいのか
進んでみなければわからない。
選ぶ事すら叶わない
全てはタイミング
一人で抗う事など意味を持たないのだから。
そして
少女の決断を皮切りに
メロディーは次の幕へと移り行く
そう
全ては体育祭だ。