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【ヒロアカ】UAシンドローム【轟焦凍R18】

第25章 ♦番外編♦ ましゅまろホリック





眠たそうに目を擦る様に
罪悪感を感じるのは心の余裕からだ。

自分の感情の起伏が激しいことは重々承知している。
ハイリと向かえた朝が一番感情が安定している事も
十二分に自覚している。

だからこそ思う

本当はもう少し先の約束くらいしても良いんじゃないかと。

ガラス越しの陽が温かい
春を感じるこんな朝はことさら強く。

少しだけ切なげに見る轟の視線に
目を擦るハイリが気付くことは無かった。


「ご飯、もうちょっと待ってぇ…。」

「5分な。」

「もうちょっと…。」

「10分。」

「あと一声。」

「お前、目ぇ覚めてんだろ?」


ヘヘ…と笑うハイリが愛おしくてしょうがない
この陽と同じ温かさを持つ彼女を絶対に手放したくはない

きっと
この気持ちだけは褪せる事は無い。
いつまで経ってもこの笑顔に
俺の心臓が慣れることは無い。

だから
朝飯を待たされるくらい
聞き入れてやっても良いだろう


「15分な。」

「わかった!」


抱きついてくるハイリの頬を
昨日と同じように撫で、自嘲気味に笑う。

これが惚れた弱みと言うものなのだろうかと



遠い未来の約束を怖がるお前だから
口に出す事はまだしない。
だが、願うくらいは良いだろう?

これから毎年
春も夏も秋も冬も、ハイリと過ごせるように…


































とても細やかなハイリ限定の災難は
一夜越え
朝日に光る露と共に消えたかの様に見えた。


だけどまだ3月だ
朝晩冷えるこの時期では
露が消えるまで少々時間がかかる

昨日の多すぎた具材
他の具材は余っても
マシュマロだけは男子生徒によって
綺麗に平らげられたという…。


その話を聞いて
ハイリの頭が再び沸騰するまで

あと

2時間―――…






ましゅまろホリック END
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