第94章 【番外編】旅行先を決めよう
やっと清潔を取り戻した互いをまたベッドに乗せ、小さなその熱い身体をいつもの定位置につけ、スポドリをゆっくり飲ませた。
小動物のように、こくこくと飲む姿が、また欲を昂らせていく。
(さすがに、壊しそうだな)
彼女はふと見上げ、
「あ、あの……」
「なんだ」
「旅行、また今度にしませんか…?」
と、遠慮がちに聞いてきた。
「あんな楽しみにしてたのに、どうした?」
何がそう心変わりさせたのか気になる。
なるべくトゲがないように理由を聞いた。
「わ、私が…保ちません……」
「……」
しゅんと落ち込むその姿が、なによりも可愛く思えた。
(今までと立場が入れ替わりそうだ……)