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迷い道クレシェンド【HQ】【裏】

第78章 【番外編】誰にでもある願望


部活最中、集中していたはずなのに欠伸をしてしまった。
「結局一発したんですか?」
下世話な教え子が一人、イヤなことを聞いてきやがる。
自分よりでかいソイツは、眼鏡をそっと直した。
「一発で済めばよかったんだがな」
と呆れて言う。
何人かが後ろから、彼女ほしー!と絶叫するのが木霊する。
そんな生半可な気持ちで相手出来るもんならしてみろ、と言葉にせずにそいつらを睨んだ。
話の張本人が姿を現し、
「なんの話ですか?」
と聞いてきた。
「るる先輩が変態だと言ってますよ」
「……ほんとのことだろ?」
「そ、そこまでじゃないよ…!
ただ、ちょっと、虐められたりするのが好きなくらい…」
段々声を小さくしながらるるは本音を呟いた。
言い方は、5000兆点だ。
「ド変態じゃないですか」
「でも、女の子って、好きな人相手なら絶対みんなそんな願望あると思うの!」
「ねーよ」
「ないですよ」

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