第55章 【番外編】 パティエンス

角度を変えながらどんどん深くなるキスに頭が追い付かない。
下からの刺激も、もう、堪えられないくらい。
「はぁ、はっ、あっ…、ん、ぁうっ！！」
浮いた腰に、また一つ楔を抉られるようにされれば、呼吸も儘ならないくらいの快感がくる。
ずるりと音が立ちそうなほどの勢いで抜かれれば、耐えきれなかった私の蜜がシーツに大きな水溜まりを作る。
繋心さんの溜まった欲は、身体に白い模様を描いていく。
「はぁ、はっ……」
まだきゅんきゅんと痙攣して敏感になっているソコに、また入れられる。
「ぁぁあっ、やぁ、ま、まだ…っ！」
背中に手を回され、ゆったりと抱き起こされ、体重で深く突き刺さる。
まだ蠢いているソコが受け入れ、貪欲にまた果てさせられる。
「ぁ、ううっ……！！！」
動かされず、これでもかとまた口付けられ、また呆気なく達した。
口角から飲みきれなかったものがどんどんと垂れていく。
キスのせいでまた勝手に欲しくなる身体が、勝手に揺れていく。
「んん、ふぁっあ…ん…」
緩やかな快感がまた一つ身震いさせた。
繋心さんは、私の首に顔を埋めると、いつもの優しい手付きで背中を撫でてくれる。
なぜか、凄くそれにドキドキしてしまって、いつもより脈が早くなる。
きっと今丸聞こえなんだろうと恥ずかしくなる。
顔を見ることも叶わず、心地よさに身を任せることにした。