第27章 【番外編】いちばんぼし
何回目の絶頂かももうわからない。
指が離れないようにきつく絡め取られる。
律動は止まらない。
「また、またいっちゃぁっ…!!!やぁあああ!!」
もう身体の痙攣が治まらない。
全身が震えて、脳みそが蕩けてしまいそう。
「くっ!!いくぞ…!」
遅れて繋心さんがゴム越しにナカでどくどくと吐き出した。
その感覚ですら、私の身体は反応した。
「ん、ん、あっ…」
「悪い、もっかい、いいか…?」
中で元に戻っていく繋心さんを感じる。
「ん、どうしたんですか…?」
「まだ、妬いてる……」
ばつが悪そうに繋心さんは私から目線を外し、新しいゴムをサイドボードから取り出す。
その言い方や顔があまりにも可愛くて、私のお腹の奥もキュンキュンする。
「…繋心さん…大好き…」
「せっかくの日だから、スマートにやろうと思ったのに、台無しだ……」
「今日みたいなのも、嬉しいですよ」
「よかねえよ…無理やりみたいな、こんな……」
新しいゴムをし終わったのか、割れ目に先端を宛がわれる。
「ん、はやく、も、きて」
「煽んな…っ」
達したばかりのお互いはいつもより敏感で、くちゅっと水の音をたてると、蕩けるような時間が続いた。