第3章 GTO
それから将暉くんとは、連絡を交換して仲良くなった。
初めての芸能界での友達と呼べる人ができた!
そんな中、今日はドラマのはじめての顔合わせだ。
奏「こ、こ今回、深山 葵役をさせていただきます、
一ノ瀬奏です!宜しくお願いします。」
緊張の中、少しどもってしまったが、勢いよく頭を下げた。
共演者の皆様方が続々と返事をしてくれる。
俺も、芸能人の一員になったんだという実感が湧いた。
言うまでもなく、このドラマのキャストは豪華だ。
こんな人達と一緒に演技できるなんて、幸せ以上の何者でもない。
共演者さん達との挨拶が終わると、中川大志くんが俺の方に来て
中川「一ノ瀬くん...でしたよね?」
と、話しかけてくれた。年は下とはいえ、彼は大河ドラマなど
様々な作品に出ていて俺の先輩だ。
そんな人が俺に話しかけてきてくれたのだ。嬉しくないはずがない。
奏「はい!そうです...!」
中川「あ!俺の方が年下なんで、敬語じゃなくて大丈夫ですよ?」
奏「いえいえ!俺なんてまだ新人でど素人なんで中川さん方が
先輩ですから...!!」
中川「そ、そんな!?俺なんて...!」
なんてお互いの攻防が何回か進んだ後に
中川「お、お互いにタメ口の方が良くないですか...?」
奏「で、ですね...じゃあ、大志くん?これからさ3ヶ月よろしくね!」
笑顔で挨拶をすると、大志くんの方も
中川「うん!奏くん!」
と爽やかな笑顔で返してくれた。さすが俳優!!まぶしい...!!