第3章 受験必勝法
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二学期、どの私立に願書を出すのか決めておくように、と先生が教卓の前で話をする
休み時間
兼「おいっ!池田はどこ受けるんだよ?」
「おうふっ....」
隣の席の兼やんが私の机を思いっきり"バンッ!"と叩きながら、聞いてくる。先生には白鳥沢を勧められたけど、気が進まない...
「うーん...青城か、白鳥沢かな~?」
兼「うげっ...どっちもバリバリ進学校じゃねーか...」
兼やんは"うっわー"と言いながら苦笑い
そんな会話をしていると、白布が入ってきた
白布「池田さんも、白鳥沢受けるの?」
今の話を聞いて、気になったのだろう。
白布は少し期待の眼差しでこちらを見てくる
私は、軽く答えた
「うーん...まだ決めた訳じゃないけどね。でも、少し頑張らないとだし...どうしようか迷ってる.....。」
そう言うと、白布ははにかみながら返す
白布「いいな~...俺は結構頑張んないとだよ...。それに、白鳥沢受ける人少ないから何か知ってる人がいて安心した...」
それが私の私立第一志望校決定の瞬間で...
白布「まぁ...でも、俺は専願だけどね....一緒に合格出来るといいな!」
これが、白鳥沢を専願にしようと決めた理由だった