第2章 中編
ローがユーリに口づけをしないのは、わざとだった。
「いっ…あぁ!」
湧き上がるユーリの悲鳴。
小さな秘部にあてがわれたローの熱い楔は、残酷にもユーリの花弁を徐々に押し広げていく。
当然すんなり入るわけもなく、根元を支えて押し入れないと進めない程狭い中。
ユーリの足がガクガクと震えているのが分かった。
「…痛みも、快楽も、何もかもその身体に刻んでやるよ」
「…や、やめっ…!」
熱い刃物で内部を抉られるような鈍い痛みに、一瞬意識が遠のく。
咄嗟にローを押し返そうとしたが、身体が思うように動かなかった。
先ほど首筋を噛まれた時から、彼女の身体はローに支配されていた。
涙を流しながら痛みに耐えているユーリ。
そんなユーリをジッと見つめているローは、構うことなくゆっくりと腰を落としていった。
そしてどれくらいかかっただろうか。
漸くローの全てがユーリの中に納まった。
ユーリの体系ではローのモノは大きすぎて、下腹部が膨らんだように見える。
それを見てローは卑しく笑うと、そっとそこを撫で上げ、ゆっくりと抜き差しをし始めた。
「…っ…!」
息を荒げるユーリからは、もう悲鳴すら上がらなかった。
ローは気を抜いたら全てを持っていかれそうな快楽に耐えながら、次第に動きを早めていく。
奥深くまで届くローのイチモツは、ユーリの子宮口さえも抉じ開けるかのように抉る。
その鈍痛に唇を噛みしめていたユーリの口からは、微かに血が滲んでいた。
……そろそろか
暫くローは激しく腰を打ち付けていたが、頃合いを見てその動きを止めた。
そして、口元を抑えて涙を流しているユーリの手をどけた。
「…っ…っふ」
口元を覆っていた手が外されたかと思うと、不意にローから口づけられた。
途端に身体に駆け巡る快楽。
ユーリは驚き目を見張った。