• テキストサイズ

甘い貴方を見つけるまで【佐藤流司】裏

第7章 Sugar7


2人で裸のままベッドに横になっていると、彼の携帯が鳴った。

メッセージアプリの独特な通知音。

通話の音だ。


「げっ、麻璃央くんだ。しかもビデオだし。」


「出てあげなよ。」


あからさまに、嫌な顔をする。


ビデオだもんね。

裸だもんね。


麻璃央さんってほんと、タイミングがいいんだか、悪いんだか・・・。


「はい、なに?」


「あ、流司、戻って来たんでしょ?教えてよ。」


「別に教えなくてもいいじゃん。」


流司さん、不機嫌だ。


「あれ?流司、服着てない?ま、いいや。それより、心羽ちゃんは?許してあげた?」


きっと麻璃央さんは、喧嘩してたことが心配で、かけてきてくれたんだと思う。


「は?なに、麻璃央くん知ってたの?」


「心羽ちゃんが、流司さん許してくれないって、泣いてたから。」


「泣いてませんっ!」


流司さんの横から顔を出して、麻璃央さんに反論した。


たくさん泣いたよ。

自分が悪いのは、わかってたけど・・・。


でも、麻璃央さんの前では、泣いてないもん。


「ちょっ、お前、映るな!」


「うっ・・・流司さん、痛い。」


ほっぺをぶにゅっと押されて、画面に映らないところまで、よせられる。


「え、心羽ちゃんも服着てなかった?あ、流司ちゃんと、許したんだ。」


「麻璃央くん、見えた?」


「なにが?」


あー流司さん、余計不機嫌な顔になってる。


「ブスの身体。」


「ちょっ、ブスってなに!?流司さん酷いっ!」


ブスって言われた・・・。

ブスだけど、はっきり言われると傷付くんだけど・・・。


「え、肩しか見えてないけど?」


「胸は?」


「見えなかった・・・。」


「なんで残念そうなんだよっ!」


よかった、肩だけで。


流司さん、見られたくなかったのかな?


なんか、嬉しいな。


「いや、だって、流司だけ心羽ちゃんの身体見れて、ずるいなぁって・・・。」


「ずるくねぇよ!心羽は、俺の女だし、当たり前じゃん。見せるわけねぇだろ。」


俺の女って・・・やばい・・・。


もっと言って・・・。


あーもう、ほんと好き過ぎる。


これからも、その言葉、言ってね・・・?








/ 292ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp