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甘い貴方を見つけるまで【佐藤流司】裏

第3章 Sugar3


「俺のことも構って!助けて!」


麻璃央さん、キャラが・・・。


「はいはい。麻璃央、大丈夫?着替えある?」


「お母さん・・・!」


「誰がお母さんだよ!」


確かに今のつばささん、お母さんっぽかった。


「心羽ちゃんはどうする?替えのズボンある?」


「ないです・・・。それより流司さん・・・」


「流司は俺がやっといちゃるから、心羽ちゃんはそれ、どうにかしてきい?」


涼さんが心配そうに聞いてくれた。
流司さんは、鳥越さんがどうにかしてくれるみたい。


さぁ、どうしようか。


着替えなんて持ってきてない。
少しだし、今は拭くだけで大丈夫かな?


ん?ちょっと待って・・・。
服とかいろいろ、もろもろ、流司さん家。
行っていいのかな?
いや、いずれは全部、回収しなきゃいけないし。
いずれっていつ?
やっぱすぐの方がいいんだよね?
今日?流石に今日は遅すぎるよね?


「ぷっ!!はははっ!すごい顔しとったよ?なに考えてたん?」


「樟太郎さん・・・笑わないで下さい。すごい顔ってどんなですか。」


「んー、この世の終わり、みたいな?」


この世の終わりって・・・いや、まあ、これから流司さんが隣にいないってことは、そうかもしんないけど。
荷物どうしようか・・・。いつがいいかな。
やめよ、今考えることじゃないよね。
打ち上げだし楽しまなきゃ。


「涼さん、私は拭くだけで大丈夫です!どうせ着替えもないですし!迷惑かけたら、すみません!先に謝っておきます。」


「いや、心羽ちゃんがいいなら、いいけど・・・。」


麻璃央さんも無事着替えて、楽しい打ち上げの再開。


「麻璃央くん、臭い。」


「いや、お前のせいだからね!?」


打ち上げって楽しいね。


「心羽ちゃん!俺ディスられてんのに、なんでニコニコしてんの!?」


「麻璃央さん、今日、変ですね?」


「変ってなに!?」


いちいち反応がうるさいな。


「いつもは、余裕たっぷりに流司さんからかうのに、今日はなんか、いじられキャラですね?」


「心羽ちゃん流司と付き合って、性格悪くなった?」


「え?」


「目、笑ってないよ・・・?」



良くなったの、間違いじゃないかな?



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