第2章 Sugar2
「流司さーん、なにして欲しい?どんな手入れがいい?」
「うっさい。寝る。」
「それじゃ、手入れ出来ない!愛せない!」
「寝かせるのも愛だと思うけど?」
結局、流司に戻るとこんな感じになっちゃうわけで・・・。
心羽をもっと、喜ばせたいのに、彼女が望む俺が出来ない。
「にゃあ。」
と鳴いて、可愛い2匹が来た。
「にゃあ。」
おっと、こっちにも猫がいたのか。
手を猫のように丸くして、腕に絡みついてきた。
なに、可愛過ぎなんだけど。
とか思ってるけど、
「ちょっと邪魔。ぷにおともちお、可愛がれないじゃん。」
とか言っちゃうわけで・・・。
「私も、可愛がってよ・・・」
だから、上目遣いやめろって。
まじ無理。襲うぞ。
「やだ。」
って言ったんだけど、2匹がいなくなって、この手の行き場がなくなった。
なので、仕方なく、この可愛過ぎるメス猫の頭を撫でた。
これじゃあ、俺が手入れしてるじゃん。
「手入れしてくれるんじゃなかったの?」
「なにして欲しいの?」
上目遣いで聞くなって。
「じゃあ、寝かして。」
「え?手入れは?」
「ん。だから、俺が気持ち良く寝れるようにして。」
そう言って俺は、ベッドに横になった。
「キス、していいの?」
「気持ち良くしてくれるんならね。」
そっと、彼女の唇が落ちてきた。
ちゅっと軽く触れて、離れる。
「それじゃあ、気持ち良くないよ?」
「私、下手だもん。流司さんみたいに上手くない。」
「俺だって、上手く・・・んっ」
俺が答えてる途中で、遮るように深いキスを落とす彼女。
ぎこちない舌の動きが、よけい、俺の理性を崩れさせようとしていて・・・俺は貪るように、彼女の後頭部を押さえて、何度も角度を変えて、逆に俺が彼女の唇を奪う。
どうしてこんなにも、愛しく思ってしまうのか、全然わかんないけど、そんなのどうでもいいくらい、こいつとのキスは気持ち良くて、幸せになれる。
「心羽、早く全部俺のモノになってよ・・・」
「私はとっくの昔に、全部、流司さんのモノだよ?」
また、深いキスを交わした。