第12章 Sugar12
可愛かったから仕様がなく、帰ってあげるよ。
「あんまり遅いと、先に寝てるからね。」
「んー、遅くなると思うよ。」
皆より少し遅れていた彼は、帰る準備を再開した。
早く単騎出陣始まんないかな・・・したいよ・・・。
顔出すのは、気が引けるけど・・・。
「じゃあ、またね。寝てるからね。」
「うん。起こしたら、ごめんね?」
謝る気もない、笑顔の彼。
起こす気なの?
起こして、どうするの・・・出来ないのに。
悪戯な笑みを浮かべる彼を少し睨んで、控え室から出た。
早く帰ってきて・・・帰って来ないで・・・2つの感情が混ざり合う。
一緒にいたい・・・いたくない・・・もう、どうしたらいいかわからなくなる。
彼も同じ気持ちなの?
急いで帰ってきて、疼く身体を沈める行為をする。
彼の姿を目にするだけで、身体が熱くなる。
「りゅ、じさんっ・・・愛してっ・・・!」
私の身体の奥深くまで、愛して・・・。
奥が疼く・・・彼を欲しがってる・・・。
でも、ナカには絶対に入れない。
ナカだけは、彼でイきたい。
「はうっ、んっ・・・あっ、あっ、りゅじさぁあん・・・ああっ!!」
イっても、どこか満足出来ない。
物足りない。
流司さんに、触って欲しいよ・・・。
彼が欲しくなるのをわかってて、いつも自慰をする。
疼きを止める方法を、それしか知らないから。
彼を考えると辛くなるだけだから、テレビを付けてゲームをする。
清光をポンポンしてると、なんか流司さんに見えてきて、ゲームもやめた。
なにしよう・・・そっか、ご飯作ろう。
ご飯を作って食べて、後片付けして、シャワー浴びたりとかいろいろしてたら、もう23時を過ぎていた。
流司さん、タクシーで帰ってくんのかな。
酔っ払ってたら、絶対起こされる・・・。
もう寝よ。
どうせ起きてたって、彼のことを考えてもんもんするだけだ。
ソファーで寝た方がいいのかな。
一緒に寝たら、したくなるって、前に言ってたし。
さすがに、疲れてる彼をソファーに寝かすわけにはいかない。
こういう時のために、布団揃えた方がいいのかな。
誰か泊まった時も、その辺に寝かせてるから。
「流司さん、好きだよ・・・。」
彼が帰ってくる前に眠りについた。