第12章 Sugar12
ほんと、心羽はキレイ過ぎだと思う。
涙と汗でぐちゃぐちゃになりながら、甘くキレイな声を響かせる。
その声に混ざり、肌がぶつかる音と卑猥な水音が鼓膜を刺激し続ける。
やばい・・・全部、気持ちいい。
「心羽っ・・・そんな、締め付けないでっ、イっちゃう・・・っ!んあっ、あ、はぁっ・・・!」
「ひゃっ、あっ・・・りゅ、じさっ、イっ、て・・・あ、あぁっ!」
一緒に果てて、力が入んないはずなのに彼女は、必死に倒れないように、俺の手を掴んで起きてる。
「そんなに俺の顔、好き?」
「うん・・・全部、好き・・・。」
「そっか。」
顔が好きって言われて、悪い気はしない。
彼女が、顔だけ好きなわけじゃないの、知ってるから。
「流司さん、ケーキ・・・。」
「イったばっかだよ?それに身体、べっとべとじゃん。せめて、シャワー浴びてからにしよ?」
時計を見て、時間を気にする彼女。
早くしないと、今日、終わっちゃうもんね。
別に俺は、0時過ぎてもいいんだけど。
「心羽、動ける?抜かないと・・・。」
ゴムが破けたら、付けてる意味ないから。
眉を下げて俺を見つめてくる。
動けないのか。
起き上がり、彼女を横にならせて、ゆっくりとものを引き抜いた。
「んっ・・・。」
身体をぴくっと反応させて、軽く声を漏らす彼女。
少し休ませてから、シャワーを浴びた。
「流司さん、誕生日おめでとう!」
彼女は、蝋燭を付けたケーキを運んできて、笑顔でそう言う。
「ありがと・・・。」
感謝の言葉なんて・・・まじで恥ずかしい。
いつも俺のわがままばかり聞いてくれて、俺の前だけでめちゃくちゃ乱れてくれる彼女。
そんな人が、愛しくないはずない。
また来年も、再来年も・・・この先ずっと、誕生日を彼女に祝って欲しい。
プレゼントは、心羽でいいよ?
ケーキよりも甘いお前を、俺だけでずっと、味わいたい。
彼女の、ケーキを頬張って口の端に付いたクリームを舐め取って、そのまま口付けた。
心羽、最高の誕生日をありがとう。
ずっと、永遠に、愛してるから。