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甘い貴方を見つけるまで【佐藤流司】裏

第12章 Sugar12


え、待って・・・久我信士イケメン。

他の人、見れない。

久我信士しか、目に入んない。


仕事なくて、まじでよかった。


初めてこっち側から、彼を見たな・・・。

ファンの人は、いつもあんなにかっこいい彼を見てるんだ。


公演が終わり、外に出て携帯の電源を入れると、その瞬間メッセージアプリの通知がなった。


彼からだ。

今すぐこっち来い、だって。


バレてた。


返信をせずに中に戻り、スタッフの方に声をかける。


「鈴木です。佐藤流司さんに伝えてもらえますか?」


「はい、少々お待ちください。」


少し経つと、すぐに戻ってきたスタッフさん。


関係者側の通路に通され、そのままスタッフさんに付いていった。


控え室に入ると、昨日みたいに皆さん、着替えておいてくれて・・・なかった。


「なっ、なんでよっ!流司さんのバカ!!」


急いでドアを閉めると、ドアの向こうから彼が話しかけてくる。


「いいじゃん、俺だし。」


彼だけ、まだ着替えてる途中だった。


ドアが開いたのに気付かずに、体重を預けようとしたら、そのまま後ろに転びそうになる。


「おっと。大丈夫?」


「うわっ!流司さん・・・!やぁ!」


「ちょ、その反応酷くない?」


顔だけを振り向かせて彼を確認すると、上半身裸の彼がいて、突き飛ばしながら離れてしまった。


「だって、そんな・・・。」


「見慣れてるくせに。」


慣れてないからっ!

何回見ても、慣れないからっ!


「てかさ、来るんなら、言えよ。」


「なんでわかったの?」


「わかるに決まってんじゃん、お前なんだから。」


そういうこと言っちゃダメだってば、もう・・・。


「もう、早く服着て!」


もう耐えらんないから・・・。

身体を見るだけで、私の身体が疼く。


「あ、もう帰っていいよ。これから打ち上げあるから。」


「は?・・・なんで呼んだのよ。」


「そんくらいわかるだろ・・・。」


そっぽを向いて呟く彼は・・・ちょっと可愛いかも。


可愛いのはいいんだけどさ、わからないから聞いてるんだけど。


「ちょっとでも会いたいかったんだってー!」


「えーてんくんっ!」


そっかそっか。

可愛いね。








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