第9章 Sugar9
そろそろ、まじで挿れたいんだけど。
「あっあっ、りゅうじさんっ・・・!」
「イきそ?」
俺の指をヒクヒクと締め付けてくる。
コクンコクンと頷き、涙目になりながら俺に訴える。
「ダメ、イかせない。イく時は、俺と一緒にイって?」
彼女がイかないように、すぐに指を抜いて、ゴムを付ける。
「あっ、はぁ、はぁ・・・イきたい・・・。」
横を向き、足をぎゅっと閉じて丸くなってる。
なんか、可愛過ぎ。
「じゃあ、俺のことも気持ち良くさせてよ。お前のあんな姿見てて、我慢出来ると思う?お前だけ気持ち良くなるなんてずるい。」
「流司さん、1回しかイけないじゃん。」
「うるさい。どうせ挿れたら、お前は何回でもイくんでしょ?なら、指じゃなくて、これでイって、よっ!」
一気に奧まで突っ込んで、彼女の上に覆いかぶさった。
「んあぁっ!!あ、あぁ・・・ばかぁ・・・。」
わざと、動いてない。
今すぐ動きたいんだけど。
奥に届いた瞬間彼女の身体が弓なりに反って、俺を痛いくらい締め付けるから。
「ほら、結局お前だけイってんじゃん。」
「だって、流司さんがぁ・・・。」
腕で顔を隠し、鼻をすする。
泣いてんの?
痛かったわけじゃないよね?イったんだし。
「心羽、どうした?一気に挿れられるの、やだった?」
「ごめんなさい・・・私だけイって、ごめんなさい・・・。」
は?
なに、それで泣いてたの?
ばかじゃないの?
彼女の腕を顔から取って指を絡ませ、シーツの上に置いた。
「別に謝ることじゃない。イくってことは、俺とするの好きなんでしょ?そう思うと俺、嬉しいよ?だから泣かないで。最中にそんな涙、見たくない。」
「んっ・・・。」
彼女の頭を優しく撫でながら、微笑む。
ほんとにさ、なんでそんなことで謝るの?泣くの?
イかせないとは言ったけど、イったからって怒るわけじゃないし、本気にすんなよ。
そんだけ俺とすんの気持ちいいんでしょ?
なら、逆に嬉しいし。
「怒ると思った?」
コクンと頷く。
「イったからって怒るわけないじゃん。イかせるためにお前のいいところ触ってんだから、本気にすんなよ。」
てか、まだ腰びくびくしてんじゃん。
動きたいんだけど。