第8章 Sugar8
「心羽、マッサージしたげる。ベッドに横なって?」
「ひゃっ!?ちょっ、流司さんっ!」
巻いていたタオルを解かれ、そのままお姫様抱っこでベッドまで運ばれる。
「へ、変なことしないでよ・・・?」
「しないって。ただマッサージするだけ。」
予想とは裏腹に、ちゃんとマッサージをしてくれる。
すごい気持ちいい。
眠くなってきた。
「わっ、やっ・・・ちょっ、ダメ・・・あはははっ!!」
寝そうになっていると、脇腹を擽られた。
今度は、背骨のラインをつーっと撫でられる。
「んっ、それ、ダメ・・・あ、やぁ・・・。」
「心羽、背中は感じちゃうんだ?」
「ん、マッサージは・・・?」
彼の手から逃れるように身体をくねらせ、目線だけを彼に向ける。
「だって、お前寝るもん。」
「気持ちいいんだもん・・・ぁん、ふっ・・・。」
首の後ろを甘噛みされ、大きく身体が震えた。
「挿れないから、ちょっとだけ触らせて?お願い・・・。」
左手で胸を包み、右手を太腿に這わせる。
わざと耳に吐息をかけながら、囁く。
私の弱いところは全部知ってる。
てか、全部弱いけど・・・。
「いーや。」
「なんで?」
「ちょっとじゃ終わらないでしょ?それに、流司さんは我慢出来るの?・・・お、お尻にあたってるよ・・・。」
今、えっちなことしたら、絶対最後までしちゃうから・・・。
「あててんだよ。元はと言えばお前が悪いんだからな。服も着ないで、煽ってくるから・・・。」
「煽ってなんか・・・。」
「じゃあ、可愛い反応すんな。」
彼は拗ねて、ソファーに座る。
「流司さん。」
「・・・。」
あ、ダメだ。
完全に拗ねた。
口聞いてくんない。
あぁもういいよ、私が折れればいいんでしょ。
起き上がって彼の前にしゃがみ、見つめた。
「怒んないで・・・。」
恥ずかしいけど、自分で慣らすしかない。
彼のを受け入れられるように、自分の指をナカに入れて解す。
「んっ、流司さん・・・見ないで・・・。」
膝を抱え、こちらを驚いたように見ている。
こんなこと、流司さん以外の前で、出来るわけない。
彼ですら、嫌なのに・・・。