【S】Moebius Ring~目覚めたら執事!?~
第15章 晩餐会
「…ずいぶんがっつくわねぇ…。そんなお腹空いてたの?」
「ほうゆふわへへぁ…」
「あ~もうっ。汚いわねっ。飲み込んでから喋りなさいよ」
「ゴクンッ。そういうワケではありませんが…。こんな美味しい料理を目の前にしたら、もう一口、あと一口となるのが人情でして…」
「…人情?(笑)」
皿を戻した直後、タイミング良くシェフがお伺いに来た。
「今日は大変いいものが手に入りましたので…。いかがでしたかな?本日のテリーヌの出来は」
「そ、そうねっ。いつもより…味が濃厚で?美味しかったわっ」
「ありがとうございます」
かなり希少な魚の、さらに希少な肝とかの部位のテリーヌらしく、入手できたときしか作れない特別なものらしい。今日は本当に気合い入れて作ったようで、超得意げ。いや、マジで超美味かったっすシェフ~。俺が食っちゃって申し訳ないです~。
「あ~…ホント美味かったな…」
「…じゃ、これも食べていいわよ。私はもうお腹いっぱいだし」
「え、でも…」
「なに今更遠慮してるのよ。いいのよ、どうせ残したって捨てるだけなんだから。もったいないだのあーだこーだ説教するのはいつもあなたじゃない」
「…」
するね、確実に。
「今日はもう無礼講。あなたもほら。一緒に食べていいわよ」
「…では、お言葉に甘えて…」
パクン
うっお~~~~~ッ
コレも美味!ちょーウマイ!超絶うまい!デリシャス!マキシマムデリシャ~~~ッス!!
松「良かったっすね、先輩。こっちのローストポークも最高でしたよ」
櫻「どれどれっ。全部食う!」
松「フフ」
う~お~~…
ちょーウメー…
はあ~…
もっ、ご馳走サイコ~♪お嬢様サイコ~~♪フゥゥゥゥ~~~ッ♪♪