【S】Moebius Ring~目覚めたら執事!?~
第15章 晩餐会
松「いや~、ホント申し訳ないですね。僕のためにわざわざ、こんな豪華な宴を…」
美羽「…そう思うんならとっとと食べて出ていきなさいよ」
櫻・松「…」
お、お嬢様、聞こえてます…。
シェフ「しかし、さすがですなァ、松本さんは。この山菜と海鮮のB級グルメ、素晴らしい!我々にはない発想です」
松「いやいや。そんなそんな。単なる焼きそばですよ。旬なもん集めたら美味いかな~って…」
櫻「でもホント、美味そうだよ」
松「ホントですか?いや、ほら。先輩いるし。貝好きでしょ?だから…(照)」
使用人「きゃあ~っ♪」
シェフ「そうか、お世話になった先輩への感謝の気持ちも…。いや、素晴らしい!!」
櫻「…」
いやいや。『きゃあ』おかしいでしょ。おまえも照れる必要ねえし。シェフだってちょっと絶賛しすぎじゃない?あなたこそプロなのに。相当ゴージャスですよ、このズラ~っと並んだ料理の数々。
…俺は食えないけど。
そりゃそうですよ。だって執事だもん。お嬢様のお食事のお世話がありますから。その後よ、執事の食事なんて。そんなもんですよ。ええ。目と鼻だけとりあえず堪能させていただいてますよっ。