第11章 実況見分

松「あ。そうだ。おまえさぁ、アレわざとだろ、実は」
男「アレ？」
松「殻だよ、殻！卵の殻！さりげなく置いてって捜査を混乱させようっていう…」
男「え？いえ…」
松「え、わざとじゃないの？」
男「はぁ…。盗ったのしまおうとポッケゴソゴソやってる時に、かな？たまたまゴミが落っこちただけじゃ…」
松「…」
男「ゆで卵食ったことも忘れてたし…」
櫻「ﾌｯ」

やっぱりな。そんな小細工するタイプじゃないよ、こいつ。そんなことだろうと思ったけど。


松「～～～おまえ！片付けてけよっ！人んちだぞ！？」
美羽「そうよ！ゴミ落としていくなんて最低じゃないっ！！」
男「す、スイマセンスイマセンッ！」
櫻「…」


ていうかさ

人のものを盗るな、って。まずそこじゃない？二人揃って突っ込むとこおかしいんだけど(笑)。


櫻「その前に。いくら目に付くとこにあったからって、持ってっちゃダメでしょ。人様のものを。仮にも君は、仕事で来てたんだし」


ﾊｯ

松「そうだぞっ！何やってんだよ！！」
美羽「そうよ、この…泥棒猫っ！」
櫻「…」
松「や、猫ではない。でしょ」
美羽「…」

言ってみたかっただけってカンジだな～…。


櫻「…失礼ながら、お嬢様」
美羽「な、なに？」
松「おっ、来るか来るかっ？（ﾜｸﾜｸ♪）」
男「？」


櫻「少々引っ込んでいて頂けますか。話の腰を折られすぎて、私、腰砕けになってしまいそうなので」
美羽「！」
櫻「それと」
美羽「ま、まだ何か…？」
櫻「…」
美羽「…」
櫻「昼ドラの見過ぎです」
美羽「！！」
松「さっすが本家(笑)」


あ～…


カ・イ・カ・ン♪(笑)