【S】Moebius Ring~目覚めたら執事!?~
第10章 指輪奪還
櫻「だ、大丈夫かな。指輪、飲みこんじゃったり…」
女「それはたぶん大丈夫だと…。あのコ光るモノ集めるのが好きで、目を離すとすぐああやって咥えてどこかに隠しちゃうんです…」
櫻「…」
その情報っ、もっと早く欲しかったよ!?くぅぅぅ~~っ、光り物好きは彼女(彼?)の方だったかっ。
つか、どこかに隠されてたまるか――っ!ここまで苦労してようやくたどり着いたのにっ。冗談じゃねえぞっ!!
櫻「松本!仔犬からゼッタイ目ぇ離すな!!」
松「らじゃーっ!!」
俺らも興奮してるけど、そのせいかちょこまか教室中逃げ回られて。マジで全っ然捕まんない。ちょいちょい高いとこにもジャンプして上るし…。
キミはネコ科か!?
櫻「くっそ~、なんてすばしっこいんだ!」
松「仔犬なのにさすがってカンジですねっ、あのジャンプ力!」
櫻「…イヤ、感心してないでさ。どうにかしてよ」
松「いや、俺ガチに無理なんで。先輩ここは。全面的によろしくおねがいします♪」
櫻「・・・」
て言われてもっ。
あああああ~~!どうすりゃいんだよっ。彼女もすっかりお手上げみたいだしっ。犬を呼び寄せる方法~~~…
犬~
イヌぅ~…
ピーン☆
櫻・松「(動物と言えば)エサ!!」