【S】Moebius Ring~目覚めたら執事!?~
第10章 指輪奪還
女「そんなに親しいわけじゃないし、こんな高価そうなものを頂くわけには…」
松「ですよねぇ?」
とりあえず開けてはみたものの、よくわからない文字も入ってるし、しかも好みじゃないし、ついでにサイズも違う。
と、まったくもって救いようがない贈り物だったようだ。
櫻「この指輪なんですけど、実は…」
彼のイトコが恋人の誕生日に贈るつもりで買ったものだったが、酔った勢いで彼の部屋に忘れていってしまい、同じ店であなたへの贈り物を用意していた彼は、ケースが似ていたため間違えてこれをあなたに渡してしまった
櫻「…ということなんです」
ま、ヤツに同情したワケじゃないけど、盗品であることは伏せました。こちらも騒ぎを大きくしたくないしね。
女「あら…それは大変」
松「そうなんですよ~」
櫻「本当に突然で申し訳ありません。でもその恋人の誕生日ってのが、どうも今日らしくて…」
女「えっ!」
櫻「でもアイツ、今日ど~しても抜けられない大事な仕事があって。で、仕方なく我々腐れ縁の友人ズが、代理でお伺いした次第です」
女「そうなんですか。間に合うといいですけど…。あ、じゃあコレ、お返ししますね」
櫻「お預かりします」
松「確かに」
ようやく
よ~やく指輪奪還ッ!ヒャッホ――イッ♪ミッションコンプリーッ!!!