第4章 捜査会議

松「先輩」
櫻「あ～うん…。いや、やはりここはお嬢様の口から…」
美羽「いいからっ」
松「…お嬢様。先輩はまだ記憶があやふやなんですよ。お忘れですか？」
美羽「えっ。嘘でしょ、あのことも忘れてるっていうのっ？冗談は顔だけにしてよ！？」
櫻「え～っと…」

顔も冗談じゃありません、お嬢様…。


松「まどろっこしいなー。もうとっとと教えてくださいよ」
美羽「…。文字が、入ってるわ」
松・櫻「文字？」
美羽「それを見れば、絶対わかるわ。あの指輪かどうか！」
松「何だ。それなら話は早い。で、なんて？」
美羽「それは――…」

それは？





美羽「…。秘密よ」
松「はあ？」

はあ？

美羽「いいから探して！実物持ってきて！そしたら私が見るわよ。それが一番手っ取り早いでしょっ！？」
松「・・・」

まずい。またイライラスイッチが。眼光が攻撃モード入っちゃってる～…っ。

櫻「お、お嬢様、そろそろ大学に行く時間では…」
美羽「こんなときに大学なんて行ってらんないわよ！」
松「…サボリっすか」
美羽「ッ」
松「北条家のお嬢様ともあろうお方が。こんな、思いっきり私用でサボリ。しかもやってる研究ってそろそろ佳境に入ってる頃なんじゃ…」
美羽「うっ」
松「それに美羽お嬢様って確か、チームリーダーでしたよねぇ？なのにこ～んな用事でサボリって。どうなんすか、それ」
櫻「…」

ストレートに毒舌ぅ～…(笑)。